2020/08/30
膿皮症とは皮膚に常在しているブドウ球菌(一般的に犬ではStaphylococcus pseudintermedius)という細菌が、何らかの原因で増殖し皮膚トラブルを引き起こす病気です。原因は高温多湿や誤ったスキンケアに因る環境の問題、アレルギーや脂漏症など動物の皮膚の問題、病気や高齢など動物の免疫機能の問題など様々です。その為、膿皮症は再発を繰り返す事も多く治療を進めていく上で、ブドウ球菌が増えた原因を探索する事が重要なポイントになってきます。
また、適切な治療が行われないと耐性菌が生み出されてしまい、難治性の膿皮症になってしまうケースも少なくありません。
適切な抗生物質の全身投与、シャンプーや消毒による外用療法など複数の治療を組み合わる事が推奨されています。
これからの時期は、膿皮症に気を付ける必要があります。皮膚のトラブルに気付いた際は動物病院に相談してみて下さい。