2020/12/24
獣医学の発展に伴い犬や猫の寿命も長くなりました。それに伴い、人と同様の病気も増え、認知症(認知機能不全)も高齢の犬で多くみられるようになってきています。症状は無目的にウロウロ歩いたり、円を描くように歩く。昼夜逆転した生活になる。夜鳴きをする。狭いところ入り込み出てこられなくなるなどがあります。認知症の症状は平均すると11歳頃(早くて7〜8歳頃)から現れはじめるといわれ、柴犬や日本犬系の雑種がなりやすい傾向があります。
原因は脳の萎縮変化や神経毒性のある物質の脳への沈着などが考えられていますが未だに不明な部分が多い病気です。
昼夜逆転、夜鳴き、トイレ以外での排泄などの行動は飼い主さんにとってもつらい問題となります。
このような症状がみられた場合は早めに動物病院を受診されることをお勧めします。初期であれば薬やサプリメントで症状を緩和できることもあります。また、規則正しい食事、運動、できるだけ声を多くかけるといったことも症状の改善のためには大切です。